やーぼのブログ

コンサートホールで案内係をしている著者が、出演者・聴衆・スタッフの思いが渦巻き乱反射する、劇場の魅力を語ります。 現在、新しいURL https://ya-bo.hateblo.jp/ に引っ越しを行っています。2023年3月31日にこちらのブログを閉じます。

倉敷を散歩しながら歴史的建物の保存について考える

■数年ぶりに、倉敷にやってきました。

せっかく、瀬戸内国際芸術祭2022を訪れるなら、倉敷も散歩したいと思い、岡山に宿泊していました。初めて倉敷を訪れたのは数年前で、今回は2回目の訪問です。

東京では、駅とビルが一体化していて、大きな駅であっても駅の本体がどこにあるのか分からないことがありますが、倉敷駅は、はっきりと分かります。


倉敷を訪れたかったのは、以前訪れた時に見た、倉敷美観地区の街並みが素敵だったからです。しかし、その時は、歌の講座を受けるために訪れていたため、力尽きていたので、今回は、その時のリベンジです。

■私は、小さいころから歴史ある建物を保存することに興味がありました。なぜかというと、私の両親の実家はどちらも歴史ある建物で、それらを私達の世代でも住める状態で残していきたいという思いがあったからです。

しかし、時は経ち、実際には実現できていません。今は、住む人を失い廃墟になっています。本当は、私もご先祖様から受け継いだ建物を修繕して、使い続けたい。それに、私は歴史ある建物の放つ、重厚で細やかでな存在感がとても好きです。

だけど、理想と現実はかけ離れ…。

なので、歴史ある建物を修繕・保存している人々には頭が上がりません。
本日も聡明な先人たちが修繕・保存した建物を物色します。

■国指定重要文化財 大橋家住宅

一件目の物件は、倉敷町屋の典型を示す代表的な建物で、主屋や長屋門米蔵・内蔵の4棟が、昭和53年(1978)に国の重要文化財の指定を受けた「大橋家住宅」です。

外から見ると、料亭のようです。

大橋家住宅は、倉敷の美しい街並みを保存した「倉敷美観地区」の川沿いから少し離れたところにあり、近代的な建物に囲まれた閑静な場所にあるのですが、白い壁と瓦屋根のたたずまいは、現代の風景にもマッチして素敵です。

入り口を入ると玄関のような場所があり、そこで受付と数分ほどの見学の際の注意事項のテープを聞きます。その後、主屋への通行を許されます。

目的地を訪れて、一息おけるスペースって、いい感じです。うちにもほしい。

■入り口でもらったパンフレットによると、

「主屋は入母屋造り(いりもやづくり)で本瓦葺き(ほんかわらぶき)、屋根裏に部屋と厨子(ずし)を設けた重層の建物が主体となり、東には平屋建ての座敷があります。」とのこと。

こういう文章を読むと、日本育ちの日本人なのに、日本の建築について知らないことばかりだなと改めて思います。アナウンス原稿として渡されたら、絶対にかむと思う。

音楽もそうですが、ほかの国のことは必死に学ぶのに、日本のことは分かったつもりになって軽んじている風潮がありますし、自分もしっかり学べていないなと感じています。

 

少し話が変わりますが、私は、伝統的な建築や着物が好きですが、それらを「古風なものが好き」という風に、ひとくくりにするのは違う気がします。

着物は好きですが、昔の色合いがすべて好きかと言われると、そうではありません。

 

私の好きな色合いは、現代的なものですし、建物も豊島美術館のように近代的なものも好きです。

それから手作業でしか出せない、機械的でない感じが好きなので、和柄だったら良いというのではなく、和柄プリントはあまり好きではありません。

そこに投入されている言葉に出来ない美しさが、好き。媚びたりおもねったりしない美しさを感じたとき美しいと思うのかも。

うまくまとめられませんが、伝統的な建物を巡るとそれらに出会えます。

今後は、建築についても学びたいな。入母屋造り(いりもやづくり)」について、説明しているサイトがあったので、自分用に添付しておきます。

nara-atlas.com





主屋の中は、上がって見学することができます。
とても広くて、細部に住みやすさや作業のしやすさの工夫が感じられることが、本物を見学する魅力だなと思います。きっとこんな風に考えてこうしたのかなーと想像が膨らみます。

主屋は、とても広い。途中で自分がどこにいるのか一瞬分からなくなりました。さっきもここを通ったはず…。屋敷の中で迷子になりかける。

最も気に入ったお部屋がこちら。書斎です。



下地窓(茶色の壁に丸く空いた、竹のあみあみになっている部分)いいなー。

奥からの眺めはこんな感じ。私の部屋もこんな風にしたい。この日は、私以外の見学者はほんの数名だったため、しばらく机の前に座って住み心地をチェック。

コンパクトさが絶妙で、冬は寒そうですが、お庭も眺めることができていい感じです。



このお部屋は、土間に面した場所にあり、館内図には「居間」と書かれています。和と洋のコーディネートのバランスが絶妙で、畳の上に敷かれた絨毯と部屋全体が調和して美しすぎます。



そして、壁にかかっている時計の文字盤は今まで見たことのない仕様。どうやって読むのだろうか?

■屋敷の復元について

受付でもらったパンフレットによると

大橋家住宅は、『平成3年~7年にかけて、3年4か月を要した建物の解体を含む保存修理工事が行われ、最も屋敷構えの整った嘉永(かえい)4年(1851)の姿に復元され、当時の格式の高さと繁栄ぶりを伺い知』れる現在の姿になったのだそう。

私は、失われてゆく江戸・東京の歴史的な建物を移築保存し野外展示する「江戸東京たてもの園」が好きで、学生の頃は年間パスポートも持っていたのですが、こんな風に大変な労力と費用をかけて残してくれた人々がいたから、私が今こうして時代を超えてこの建物に出会えたのだなと思うと感謝があふれてきます。

また、土間にはこんな展示が。



この大橋家住宅は、2018年10月の西日本豪雨の際、約200年前に主屋の座敷などとともに建設された土塀(漆喰の白壁)が、倒壊してしまいました。しかし、従来の柱などをなるべく再利用する方向で現在の姿に復元されたのです。

あの美しい白壁は、彼らの努力によって蘇ったものだったのですね。

倉敷美観地区

このエリアは、倉敷市の美観地区景観条例に基づき定められた地域で

白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木など伝統的な建物が作り出す町並みが美しく、初めて訪れた時、こんな場所があるなんて、「江戸東京たてもの園」みたいと感動。作りものではない何かを感じました。

そして、ぜひ、もう一度訪れたいと思っていたのですが、そのまま時は流れ…。ようやく訪れることができました。



なんて素敵な眺め。ちょうど、向こう側から船がやってきて絵になります。

どの建物を見ても、足が止まるほど美しくて、ワクワクします。そして、保存されているだけでなく、入って見学したり、実際に使用されているところが素晴らしい。

大原美術館



1930年に建てられた日本最初の西洋美術館「大原美術館」。前回は休館日だったので、念願の初訪問です。

大原美術館は、作品も建物も見どころ満載で、途中から何を鑑賞したらよいのか、何を鑑賞しているのか、頭が飽和状態になりました。

私は、美術館で鑑賞すると頭が飽和状態になって、疲れてしまうのことがあるのですが、ほかの人はどうなのだろう?

豊島で作品鑑賞のために歩いた時も、足が疲れたというより、鑑賞でエネルギーを使った感じがしました。

■旧大原家住宅

そんなこんなで、よろよろしながらも、こんな興味深い建物があったら入らずにはいられません。休憩をしていたら新幹線の時間になってしまいます。

ということで、次の物件に潜入します。



こちらは、国の重要文化財に指定されている「旧大原家住宅」です。

「旧大原家住宅」の玄関を入ると、



私たちを出迎えるのは、大原家の名言。こんな斬新な展示、初めて見ました。



こちらは、奥に進むとある「離れ座敷」。世の中の雑踏から離れられる場所って本当は、多くの人々にとって必要なのかもしれません。




座敷の前に広がる幻想的な日本庭園は、7代目孫三郎が自ら作庭に関わったもの。こんなお庭が部屋から見えたら思索が深まりそうです。

■倉敷物語館

美観地区の入口に位置する「倉敷物語館」。



普段街を歩いていて、建物の美しさに足を止めることはほとんどないのですが、倉敷美観地区では、思わず足が止まります。

私は、白壁と木の茶色、そして、瓦の色の組み合わせが好きです。日本人だからなのかどうか分かりませんし、なぜそう感じるのか証明せよと言われても、難しいのですが、なんだか落ち着きます。

そして、青い空とも調和して、全く古さを感じなさせないこのデザインは何なのでしょう。

■町並み保存



私は、これから先、日本の古来の美しいものが日本を発展させるカギになると信じています。それは日本だけでなく、ほかの国でも。一度失ったら二度と作り出せない貴重なモノがたくさんあるのに、私達は新しいものの方に目が行きがちです。

そうは言っても、古いものは管理するのが難しく、利便性で言ったら新しいものにはかないません。かくいう私も、祖父・母の家を活かせていません。

そして、残った住む人を失った今、長くは持たないでしょう。

それがとても悔しい。

悔しいけれど、どうしたらいいのだろう?



だんだんと日が暮れていきます。



【瀬戸内国際芸術祭2022】かげたちのみる夢(Remains of Shadowings)@豊島 ②

■かげたちのみる夢(Remains of Shadowings)


さっそく「かげたちのみる夢」に潜入します。受付(写真の右手)をくぐると中庭があります。



ここが家の入り口、なんだかドキドキします。入ったら出られない…なんてことはないですよね?



学生の頃、失われてゆく江戸・東京の歴史的な建物を移築保存し野外展示する「江戸東京たてもの園」が好きで、年間パスポートも持っていた私。

こういう古民家も好きなのですが、今までと違う様子に恐る恐る。

建物を保存し、最も輝いていたころを再現して資料として展示されている建物とは対照的に、住む人がいなくなってさびれ、廃墟となった様子を創り出した作品。どちらも建物に新しい価値を吹き込む作業なのだと思うがどうなのだろう。


「かげたちのみる夢」は、築100年余りの空き家をまるごと一棟使ったインスタレーションで、冨安由真さんが小泉八雲の短編小説「和解」を題材に制作した新作です。

 



今回の作品は、古民家のもつ、人が住んでいた気配と冨安さんの創出する世界観と違和感の融合で、特にはしごのたくさんある部屋が面白いなと思いました。

この作品は、鑑賞する季節や時間、天候によって見え方が大きく変わる気がします。また、ほかの鑑賞者がいないときに鑑賞するのが、作品の世界観を最も堪能できるポイントだなと感じました。つまり、この作品を一番堪能できるのは、受付の人なのでは…。

私は、怖い話が苦手なので、正直この作品を見に行って良いものかどうか、迷いはありました。直前まで迷ったのは、わざわざそんな作品を見に行って、気持ちが不安定になったらどうしようという思いがあったからです。

しかし、今は、鑑賞できてよかったと感じています。そして、冨安さんのほかの作品もぜひ見てみたいと興味がわきました。




鑑賞を終えて、もと来た道を戻ります。

しかし、歩き疲れていたので、ベンチで一休み。このような場所で、暮らすイメージがなかなかわきませんが、いずれそんな体験がしてみたいと思っています。さて、この島に来た目的を果たすことができたので、とりあえずは満足。

それでは、港まで戻ります。

と、その時。



!?

炎天下の中、自然に親しみながら、長時間ひたすら歩こうとする私の前に何かが現れま
した。この後ろ姿は、バスです。

後から知ったのですが、先ほどの赤いバスは定期便、こちらの青いバスは臨時便、どちらも¥200。



乗りました。


■ かげたちのみる夢(冨安由真)
場所   34°28'05.7"N 134°04'23.9"E
     〒761-4663 香川県小豆郡土庄町豊島甲生722
開館時間    9:30-16:30
休 業 日    火曜
展示会期    2022夏会期~
料  金    300円

 




次回、豊島(てしま)美術館へ。

【瀬戸内国際芸術祭2022】自然と建物が呼応する「豊島美術館」 @豊島 ③

■心臓音のアーカイブ (クリスチャン・ボルタンスキー)

バスで甲生(こう)地区から家浦港に戻ると、唐櫃(からと)地区に向かうバスがちょうどあったので、それに乗ってほかの作品も観に行きました。その一つがこちら↓


美しい景色。ここに住んでいる人々にとっては、当たり前の景色でも、私にとってはとても新鮮です。

 


緑の木々が美しい、トトロの世界を思わせる道。
この先には、何があるのだろう、ワクワク。



道を抜けると、クリスチャン・ボルタンスキー作の「心臓音のアーカイブ」の建物。 
こんなに美しい場所に心臓音のアーカイブというのは、私にとって不思議な組み合わせです。ですが、この場所をわざわざ選んだ理由は分かる気がします。



建物の目の前には、美しい浜。こんな場所が日本にあるなんて、にわかには信じられません。CGのようだ。

私は、瀬戸内国際芸術祭のことを冨安由真さんの作品を調べていて初めて知り、その作品を見るために豊島を訪れたのですが、もっと時間を取って島を満喫しつつ作品を楽しむというプランもよかったなと思いました。


■棚田プロジェクト



私が、今回の芸術祭で初めてその存在を知り、とりこになった作品があります。それが、なんの下調べもせずに行った「豊島美術館」です。

最近、劇場の美術品から興味を持ち、美術館に行くようになったのですが、島に着いたとき、豊島にも美術館があるなら行こうかなーくらいの浅い気持ちで、美術館の来館を予約しました。

そして、結論から言うととても良かった
ので、そのことについて語ります。



豊島美術館は、瀬戸内海を望む豊島唐櫃(からと)の小高い丘に建設されています。丘は、棚田になっており、その面積の広さと美しさに驚きます。



豊島は、その名の通り豊かな土壌と水に恵まれ、米や野菜の生産が盛んでした。しかし、日本の高度経済成長に伴い、稲作や農業は衰退し、棚田の耕作面積は1/10まで減ってしまったそう。


しかし、2009年4月、瀬戸内国際芸術祭の開催を契機に、かつての食の豊かさを取り戻そうと、豊島の人々が行政と一緒になって、豊島美術館の周辺に広がる休耕田の整備する「棚田プロジェクト」をスタート。

現在では、日本の原風景ともいえる美しい棚田の景色が広がっているとのこと。この美しい棚田の風景は、名もしれない人々の努力によってよみがえった風景だったのですね。


以前、京都の一人旅の記事を書いたとき、残したいというのは簡単だけど、それがどれほど難しいかについて考えましたが、こういうプロジェクトを見ると、本当に頭が上がらないなと思います。

 

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■いよいよ、豊島(てしま)美術館へ

豊島では、見るものすべてが美しくて、素敵で、自然やそこに住む人々+作品などからのエネルギーをあびて、静かにつのっていく楽しさでいっぱいになります。本当は、もっと語りたいことがあるのですが、長くなるので、次に進みます。



私が島の甲生(こう)地区を歩いているときには、人とほとんどすれ違わなかったのですが、唐櫃(からと)地区にはたくさんの人々がいます。みんな、ここにいたんですね。

緑の芝生の中にある、丸くて白い建物(中に入る前は、オブジェのようにも見えて、なんだかよく分からなかった)が、豊島美術館の作品です。

入場は完全予約制で、時間にならないと中(芝生のゾーンも含め)に入れません。

そして、豊島美術館のもう一つの特徴は、建物が、

・総合受付&チケットオフェス(土に半分埋まった四角い建物)
・作品(二つの大きな穴の開いた白い建物)
ミュージアムショップ(四角い入り口のある作品より小ぶりの白い建物)

の三つしかなく、それ以外の場所は芝生や道になっています。なので、外の天候がどうであれ、予約時間になるまでは、日よけのついた外のベンチでじっと待ちます。




ようやく、入場。

豊島美術館は、多くの美術館のように、建物の中にさまざまな作品が展示されているわけではありません。

建物の上部に空いた二つの穴から外気や太陽光が建物内部にまで入ってくる構造になっており、内部にはよく見るとかろうじてあると分かる作品というか仕掛けというか、言葉で伝えるのがとても難しいものが各所にあり、床にたまっている水や流れている水滴も建物と一体となって一つの作品を作り出しています。


暑い中、たくさん歩いたのと、携帯電話の充電が切れそうなのと、いろいろありましたが、ワクワクした気持ちは長続きしています。

芝生の上の道(順路)を進んでいきます。



雑木林の中を歩いていくと、

 

(人物が写っているため、ぼかしてあります。)
作品の入り口にたどりつきます。

この時点で、十分楽しいのですが、ついに作品の中へ。

入り口で、靴を脱いでスタッフから注意事項を聞きます。静寂が大切な作品なので、静かにせよ。そして、水滴やガラスのお皿のようなものなどもすべて作品なので、触らないこと。

この時点では、何が何だかよく分かっていなかったのですが、中に入ると、そこには何とも不思議な世界が広がっていました。(場内は撮影禁止)

壁も天井も床もすべて白で、天井に空いた二つの穴からは外の景色が見え、かすかに風が吹き込んでいます。

丸くて、白い額縁に、空の色と葉の緑がくっきりと見えて、その下には透明感のある大きな水たまりがあります。そして、自分の足元を見るとガラスのお皿のような作品や水滴、上部にはよく見ると、紐がぶら下がっていて、風になびいてかすかに揺れています。


ただただ、満たされた静けさ。そして、穴から見えるダイナミックな自然のコントラストは、何かを評価しようとか、受け取らなくちゃという雑念を静かにさせます。「全てはこれでよかったのだ」という気持ちになりました。

そして、たくさんの人たちが穴の下の大きな水たまりの周りで、座ったり、寝転んだりして休んでいます。こんなにたくさんの人がいるのに、みな穏やかな面持ちでいるこの光景が以後ごちがよくて好きだなと思いました。

私も、同じように水たまりの周りに座ってみましたが、不思議な感じです。作品と一体となっているのか、自然と一体となっているのか、そして、

・・・はっ!

危うく消えかけました。というか、消えました。今まで何度も、美しい美術館で浄化され消えかけましたが、ついに消えました。


作品を満喫して、外へ出ます。ちょうどお昼時だったのもあり、芝生では、人々がご飯を食べたりしながらくつろいでいます。かなり暑いですが、机や草で編まれた座布団があり、景色も良くて、こんな場所が家の近くにあったら通います。

 



こちらは、ミュージアムショップ。

不思議な形です。パッと見ただけでは、なんだか分かりません。中は、靴を脱いで入ります。


(人物が写っているので、ぼかしてあります。)
こちらにも、小さな穴が開いています。こちらは、ガラスで穴がふさがれていて外気などは入ってこないようになっています。

こういう家に住みたい。

ショップでは、書籍やグッズ、Tシャツのほかに、現在は、ショップ内での飲食はできません(豊島美術館カフェ・瀬戸内国際芸術祭2022会期中は休業)が、飲み物や軽食も売っています。なので、買った人は外の芝生で食べていました。


■碧い空(食堂)



今日一日、まだ何も食べていなかったので、ランチを求めて高台へと上がっていきます。



小屋のようなものが見えてきました。あともう少しだ!あともう少しで、食事にありつけます。



「碧い空」は、豊島美術館横の棚田の上にある製麺所直営のお食事処です。



何にしようかな♪ 
カレーそうめん¥500を注文しました。


今日は、晴れているので絶景です。嬉しい。

私のほかに、学生さんらしきグループが飲み物を飲んでくつろいでいました。そういえば、彼女たちの話し方は、岡山出身の先生の話し方に似ているな―。ほかの場所にも、そういう人達がいて、そうだよね、岡山の近くだものねと納得。

そして、もう一つ驚いたのは、美術館付近には、ファッショナブルな服装の人が多くいたこと。特に女性たちは、ひらひらとしたワンピースを着ている人もいて、アートを感じるお姿。

島を歩くんだからと、ズボンに長袖、リュック、トレッキングシューズという人(=私のこと)は、ほとんど見かけませんでした。


芸術祭を見に来ただけあって、美意識の高い人が多いのかな。もちろん、バックパッカーのような男性もいて、それぞれの物語を感じました。

■再び歩く

この後は、フェリーの時間が迫っていたので、家浦港へ戻ります。豊島は、遠いので次またいつ来れるかと思うととても名残惜しいです。ですが、天気も良く、新しい発見もたくさんできたので、ここに来れて本当に良かったです。そして、ここへいざなってくれた「かげたちのみる夢」の作者:冨安由真さんにも感謝です。

家浦港までは、歩くことにしました。バスに乗っていると快適で、時間もかかりません。ですが、作品だけでなく、この島全体の自然や民家の素晴らしさを味わいながら帰りたいなと思ったので、再び歩きます。

「世界は歩いて旅したものに、その本当の姿を見せる」

■歩くこと約1時間

(帰りの道のりは長くなるので、省略)
家浦港に着きました。フェリーは定期便のほかに、お客さんが多く乗り切れない人がたくさんいるため、臨時便も出ています。

朝の行列の教訓を思い出して、30分以上前にフェリーのチケット売り場にたどり着いたはずが、もう何名か並んでいました。そして、私がその後ろに並んだ数分後には長蛇の列に発展していました。島民より多いのではないかと錯覚する人数の多さ。開場中のコンサートのエントランスのようです。


私は、ここにたどり着く前に持っていた水を飲み干してしまい、のどがカラカラ。水を買いたくても、一人旅の私は列を外れることはできません。整理券をもらうまでの30分間、ひたすら辛抱しました。

 


そして、船出。また、ぜひ訪れたいです。

 

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【瀬戸内国際芸術祭2022】かげたちのみる夢(Remains of Shadowings)@豊島 ①

■不可視なもの・確かでない存在との遭遇


香川県の豊島(てしま)にやってきました。

さかのぼること数週間前「人間の深層心理や不可視なものに対する知覚を鑑賞者に疑似的に体験させる作品を多く制作する」冨安由真さんが、瀬戸内国際芸術祭で、新作のインスタレーション「かげたちのみる夢」を発表するという情報を入手。


冨安さんのことはずっと気になっていて、いつか彼女の作品を体験したいと思っていたので、ワクワク。

が、しかし、

会場は瀬戸内の豊島。私は、四国に行ったことがなく(瀬戸内を通りすぎたことはある)。
さらに、島なんて、最果ての地に行くような気持ちに。

感覚としては、ほぼ海外に行くレベル。遠すぎる…。

行きたいけど、最果ての地、遠すぎる、行きたいけど、でもな…。1つの美術作品を観に行くだけにお金や時間を掛けられるご身分ではないし、とぐるぐると繰り返し考えながら時は過ぎ…。

そして、二日前、この日程を逃したら夏期はもう行けないということに気づき、突如行くことを決意しました。(むろん1人で)


■作品までの道のり
 マリンライナー 岡山駅 6:01発 → 高松駅 6:56着
 フェリー 高松駅 7:41発 → 豊島(家浦港) 8:16 着 

前日に岡山に宿泊し、早朝、まずは電車で高松駅に向かい、高松から豊島へは、フェリーに乗ります。

朝早くに高松に着いたつもりが、フェリーのチケット売り場には、すでに長蛇の列ができていました。


ここで、検温をされ、腕にリストバンドをつけてもらいました。その時は「何だろうこのリストバンド?」と思っていたのですが、のちにとても重要なものだと気づく。

フェリーは、定員を超えて乗れないかもしれないと言われたのですが、何とか乗れました。よかった。

■豊島(てしま)

豊島に着きました。

■家浦港 8:35 

島では、バスが数本走っているほか、自転車の貸し出しもありました。

作品「かげたちのみる夢」までは、バスで8分ほど。私は、作品の開館時間まで1時間くらいあったので、歩いて作品を目指すことにしました。



道端にヒマワリが咲いています。見るものすべてから感じるエネルギー。



まぶしい太陽が照り付けます。



右手奥には、海や島が見えます。
私は、都会育ちのため、海や山が見えて、伝統的な民家が並ぶ風景は新鮮です。



伝統的な民家がたくさん立っています。
風景と調和していて素敵です。


私が目指す「甲生地区」は、1.6㎞先にあるらしい。
しかし、それがどれくらいの道のりなのか、都心と風景が違い過ぎて検討が付きません。


歩き続けること、約30分。だんだんと山道になってきました。



横を見るとこんな感じ。道はあり、アスファルトで舗装されていますが、周りは森です。


船を降りた時には、たくさんの人がいたはずなのに、時々、車や自転車が時々通り過ぎるだけで、誰もいません。

実は、昨日携帯電話の充電をしたつもりでしたが、コードが抜けていて、充電ができていませんでした。人もいない、民家もない。というか、山の中。ここで、道に迷ったらどうやって連絡を取ればいいのでしょうか。


自分がどこを歩いているのか分かりませんが、分かれ道もなく、道が続いているので、そのまま歩き続けます。


見渡す限りの美しい風景。道も歩きやすく、のどかな気持ちです。
誰かが作った道を何も考えずにひたすら歩く。私の人生のようだ。



今では、全然行かなくなりましたが、小さい頃、よく家族で山登りに行ったことを思い出します。標高何千メートルの高い山にもたくさん登りました。

今回、バスに乗らずに歩くことにしたのは、開館時間まで時間があったのもそうなのですが「世界は歩いて旅したものにのみ、その本当の姿を見せる」という気持ちがあるから。

冒険家の誰かも同じようなことを言っていました。

バスや電車から眺めるのではなく、自分の足で歩くことでのみ見えてくる世界がある気がしています。たとえ、炎天下でも、道のりが長くても、充電が残りわずかでも、五感を使って自然を感じ、この道を歩いている一瞬一瞬を感じる、それが歩いて進む旅の良いところだと思います。

歩くからこそ見える風景を満喫しながら進みます。

と、その時。

!?

歩き続けること、約40分
何かが、私の横を通り過ぎました。あの後ろ姿は、バスです。

炎天下の中、自然に親しみながら、長時間ひたすら歩いてきた私の横をものすごい速さで、去っていきました。


バスの去った後は、どこまで続くか分からない道と一人の旅人が取り残されるのみ。


道路わきをよーく見るとカニが歩いていました。山にカニがいるなんて。新しい発見です。

歩いていると景色の移り変わりを肌で感じます。こういう時間が本当は必要なのに、普段は、曜日や季節の感覚も薄いまま生活をしていて、気が付いたらもうこんなに過ぎたんだと思うばかり…。

歩いていると時間の流れをゆっくりに感じられて、なんだか満たされた気持ちに。

と、その時。

!?

何かが、こちらに向かって走ってきます。


そして、炎天下の中、自然に親しみながら、長時間ひたすら歩いてきた私の横をものすごい速さで、去っていきました。

あの後ろ姿は、(先程の)バスです。


歩き続けること約45分
バスの去った後は、どこまで続くか分からない道と一人の旅人が取り残されるのみ。

視界が開けてきました!
なんと美しい風景でしょう。

 



段々畑が見えます。



こんな風景が日本にあったなんて。



振り返ると、今まで歩いてきた道が。

よく考えると、この島の人口は、約700名ほど。つまり、中ホールのキャパシティくらいなのです。大ホールでお迎えするよりも少ない人々が、これだけ広い島に住んでいるのです。人に会わないわけです。



遠くに民家が見えてきました。
分かれ道です。



ついに「甲生地区」にやってきました。



視界が開けて、作品まで、あとわずか。
開館時間になったくらいの時間です。いい感じだ。


美しい田んぼが広がっています。
田んぼの向こうに海が見えるのが、私にとっては新鮮です。



横には、青々とした段々畑。
横道は、この先の民家に通じているようです。



稲のにおいがします。



歩き続けること約55分

海の近くまでたどり着きました。この道を左に行くのですが、間違えて右に進んでしまい、戻りました。普段、海の近くに行くことなんてほとんどないので、のどかな町と海の風景は、とても魅力的です。しかし、暑さと疲れで、余裕がなくなってきました。



お屋敷の横を通って、進みますが、この道があっているのかどうか分かりません。



標識が見えます。
瀬戸内国際芸術祭では、見学者が道に迷わないように、道中に標識を設けているのが印象的です。青と白の標識は、目立つけれども風景となじんでいて素敵だと感じました。



歩き続けること、約1時間5分。かなり近くまでやってきました。



もしかしてここは、入り口なのでは?
元気な気持ちになります。


ずんずん、進みます。


歩き続けること約1時間10分。ついに、到着しました!

受付で、料金を支払い、リストバンドを見せます。

入り口では、バイクに乗って作品を見に来た男性が「リストバンドを付けていない方は入場できません」と言われ困惑していました。

私は、なんだかよく分かっていなかったのですが、この「リストバンド(1日限り有効)は、発熱や風邪の症状がないことを証する専用」のアイテムだったようで、これがないと有料の作品は鑑賞できないとのこと。ちなみにこの受付には、検温器がなく、リストバンドをしていない人は、検温スポットまで戻って、リストバンドを手に入れなければならないらしい。


検温スポットって・・・

この広い島の中で、しかも作品が少ない「甲生地区」から、どうやってそこまで行けと…。リストバンドが付いてて本当に良かった。途中でわずらわしいからと外したりしなくて良かった。フェリーに乗るための識別かなーなんて思って、もう降りたしいいかなんて思わなくて良かった。

せっかく、ここまで歩いてきたのに入場を断られたら心が折れます。そして、歩く気力もなく呆然と立ち尽くすところでした。

きっと、このような方法を取っているのは、きちんとした理由があるはずです。しかし、普段、コンサートホールでお客様の検温を行っている私は、検温必須なのに検温器がないのは仕組みとしてどうなのだろうと、自分だったらどんな仕組みにするかぐるぐる考えてしまいました。


■次回、いよいよ「かげたちのみる夢」へ。

豊島観光ナビ アクセス



 

 



視覚障がい者のサポート「音声ガイドを作成しよう」④



■視覚障がい者のサポート講座(全6回)

 内容:①視覚障がい者の話を聞く
    ②音声ガイドの実例紹介・機材の説明
    ③事前解説をつくる 
    ④本編ガイドを考える
    ⑤誘導の練習 
    ⑥劇場実習 @俳優座劇場(Pカンパニー「はだしのゲン」を視覚障がい者と一緒に音声ガイド付きで鑑賞する)


④本編ガイドを考える

本日は、前回の課題の事前解説を受講生の前で発表。発表は任意なのですが、思い切って発表してみました。

事前解説は、とにかく、例文を参考に事前に送られた映像を見ながら書いたのですが、とても難しかったです。特に、舞台セットをどこまで、どう言葉にしたらよいか、ノーアイディア状態でした。

物語や登場人物、演者やカンパニーのように情報が提示されているものは、言葉にしやすいのですが、見たものを見えない人が想像できるように表現するというのは、私にとってかなり難易度が高いと感じました。


ほかの方の事前解説を聞いて、なるほど、そういう表現があったかとか、その情報もあった方が分かりやすいなとか、とても勉強になりました。

■本編ガイド

映像を見ながら冒頭の部分の本編ガイドを考えます。

一人ずつ映像を見てガイドになりそうなこと柄(登場人物がどのような動きをしているか、舞台がどのようなセットになっているか)を言葉にし、ホワイトボードに書き出し、映像を見ながら実際にガイドを入れてみます。


まず、登場人物の動作を言葉にするのが難しい。そして、舞台の様子を言葉にするのも難しい。そして、それらをセリフや歌と重ならないようにするのも、かなり難しい。

音声ガイドは、大変な作業だなと思いました。

■とりあえず、事前解説の方を考え直して、もう一度作ってみようと思います。




 

こんなホールを見つけました!群馬の青空に浮遊する繭【美喜仁桐生文化会館】

◼️はじめて、群馬県のホールを訪れました。

9:00の開館時間に間に合うように、6:07の新幹線に乗ります。久しぶりの新幹線♪
以前、合唱でよく東北を訪れていましたが、新幹線で向かう時は、いつもすごく緊張します。乗り遅れたら、次がない。特に早朝は、絶対にこの新幹線に乗らなければいけないというプレッシャーがあります。

前日は、22:00頃まで劇場におり…。

はたして、起きられるのか!?

起きるしかない。起きられるのか!?起きるしかない。
と自問自答しながら寝ました。

そして、当日。何とか起きて、東京駅へ向かいます。余裕を持たせて、改札へ♪

しかし、何年も新幹線に乗っていなかったので、3枚ある切符のどれを入れたらよいのか分からなくなり。

焦りましたが、ギリギリで乗れました。

ホッ。

今日のミッションは、これで終わったと思えるような安堵に包まれました。


■美喜仁桐生文化会館

文化会館や市民会館というと、なんとなく、古くて四角い建物という印象があり、今回もそんな場所なのではないか…と思いながら訪れました。

桐生駅は、のどかな落ち着いた場所です。
そこから徒歩で、てくてく歩きます。

文化会館は、どこかなー。

!?

なにかある。
これは一体?



・・・。
なんと表現したらよいのか。白く美しい外観の建物がそびえておりました。

■ホームページによると

美喜仁桐生文化会館は、大ホールや小ホール、会議室、展示ホール、アトリエ、練習室を備えた、複合的な施設で、

「優れた芸術文化の鑑賞の場」「自ら創造し発信できる場」「生涯学習の観点に立った学習の場」「人と人との交流場」
という趣旨に基づいて、1997年5月に開館。

外観の大きな特徴である、円盤のようなものは、スカイホールと命名された、繭形の大屋根。遠くから浮遊しているように見えるよう設計されており、外壁は光の加減によって白やシルバー、光沢のあるグレーと表情を変えるのだそう。

なぜ、「繭」なのかというと、桐生は1300年の歴史を誇る「桐生織物」の産地であり、織物の街、桐生にふさわしいデザインを求めたため。



この会館は、館内もとても素敵。エントランスは、ガラスの天窓から光を取り入れたアトリウムになっていて、壁はコンクリートの打ちっぱなし。なんともモダンです。シルクホールのロビーもシンプルかつモダンで、まるで、美術館にいるよう。そして、窓からの見晴らしもなんて美しいのだろう。


シルクホール(HP参照)

www.kiryu-piif.jp


最大1,517席の大ホールである、シルクホールは、ゆったりとしたシートが千鳥配席で並んでおり、前の人の頭が視界を遮らないように配慮されています。

そして、使う目的によってステージの形を
・プロセニアムステージ
・フロントステージ
・スラストステージ
の3種類の形態に変えることができる。

さらに、音響効果にも工夫があり、残響可変機能を備えているため、クラシック音楽や演劇、講演会など使い方に応じて残響時間を変え、各催しにふさわしい音環境を実現。

その可動音響シェルター(たぶん音響反射板のことだと思う)は、多くのホールの場合、舞台の上空や下手・上手の袖の上空にしまわれていることが多いのですが、シルクホールの場合は、地下に格納されていて、音響反射板を使うときは、地下から迫り上げて使用するという大変珍しい構造。

ちなみに、壁面は織物のまち桐生にふさわしいように、シルクの光沢を表現した磁気タイルになっているという。

こだわっていますね!


■繭の形をイメージした大屋根

今回は、行けなかったのですが、高さ25メートルの屋根の上にはいくつかの会議室があり、見晴らしがいいそう。

機会があったらぜひ、上ってみたいです。

■とても素敵なホールだったので、さらに調べてみると、

設計を手掛けた「坂倉建築研究所(東京都)」は、近代建築の巨匠、ル・コルビュジエに学び、世界的評価を得た坂倉準三の流れをくむ建築設計事務所であるとのこと。

シンプルさと機能性の秘密は、ここにありそう。

また、楽屋エリアは、とても広かったです。


■仕事をしに行ったはずが、地域に根ざしたホールの魅力に心惹かれた一日でした。

〒376-0024
群馬県桐生市姫町2-5
TEL:0277-40-1500
FAX:0277-46-1126
開館時間:9:00~22:00
毎週火曜日休館
(祝日の場合は翌日)

施設は地上4階地下1階。高さは30.96メートル。鉄筋コンクリート造り。延べ床面積約18200平方メートル。


視覚障がい者のサポート「音声ガイドを作成しよう」③

■視覚障がい者のサポート講座(全6回)

 内容:①視覚障がい者の話を聞く
    ②音声ガイドの実例紹介・機材の説明
    ③事前解説をつくる 
    ④本編ガイドを考える
    ⑤誘導の練習 
    ⑥劇場実習 @俳優座劇場(Pカンパニー「はだしのゲン」を視覚障がい者と一緒に音声ガイド付きで鑑賞する)


③事前解説をつくる 

今回は、青年座の「はだしのゲン」を題材に、開場時間中に2回流すことを想定し、8分以内の事前解説を作ります。

8分というと、テンポよく読んで2500文字以内。その中に、

・公演の企画意図
・どのような団体か
・芝居の構成
・役、役者について
・舞台セットについて
・演出の特性
・諸注意

などの情報を盛り込みます。

今回の講座では、主に「配役」と「舞台セット」についての解説を考えましたが、このお芝居は一人の人が、複数の役を演じているため、その説明をどうしたらよいかに戸惑いました。

また、舞台セットについては、過去の映像を見ながら考えますが、見えているものをどう表現したらよいのか、なかなか言葉になりません。

大学の「西洋美術史」で、見たものをそのまま説明するディスクリプションについての講義を受けたことがありますが、視覚障害の方用の音声ガイドは、ほかの方が見えているものを説明する、このディスクリプションがとても大切だと思いました。

次回は、各自が作った事前解説を発表するとのこと。できる気がしない…。
事前に資料として送っていただいた「はだしのゲン」の映像を見て、トライしてみます。