■遠い世界へ
空港で飛行機を待っています。
「遠くに行きたい」
仕事終わりに思い立って、ここへ来てみました。
空港ってなんだか落ち着きます。
最後に海外へ行ったのは、2019年でした。
その時に、初めて海外に1か月滞在するということに挑戦したのですが、トラブル続きで大変でした。その時の出来事もいずれご紹介できたらと思います。
それにしても、本当によくできています。
近くで見ていると、本当にそこにあるように見えます。
1階部分の奥まで、しっかり作りこまれています。
よく見ると、ただ人が配置されているだけでなく、それぞれからストーリーを感じ取ることができます。
この中に入りたい。
だけど、できません。
この写真を引きで撮影すると...
これが、ミニチュアの世界なのか…。
■今回は、有明にある「SMALL WORLDS TOKYO」を訪れました。
本日は、閉館時間が早いため、仕事終わりに駆け込みます。
SMALL WORLDSは、2020年6月11日にオープンした世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク。ここでは、小さな世界を観察したり、写真に残したり。もう一人の自分を住まわせて物語の世界に入ることができるのです。
私は、もともとミニチュアを作って配信している、Hanabira工房さんやMozuさんのもつ素朴な世界観がとても好きで、動画を見ていました。
しかし、こんな場所があるなんて知らず、偶然近くに来たので、入ってみることにしました。
入り口を入ると、何やらトンネルが!
ファンタジーの世界を演出するさまざまな仕掛けが、ミニチュア以外にもあって面白いです。
■ミニチュアへの情熱
EVを上がると、目の前には宇宙に旅立つロケットが!!
一日の内で、決められた時間に飛び立ちます。このロケットは、説明されないと分からないほど忠実に再現されています。
見えているのに見えていない、という私のためにスタッフの方がいろいろ説明してくださいました。
こういう景色をどこかで眺めたことがある気がする。国際線に乗った時、夜にどこかの国の上を通ると家に明かりがともっているのが見えることがあります。
そうすると、日本とは違えど、ここにも人の暮らしがあり、それぞれの価値観や文化、考え方をもって生活しているんだなとしみじみ思うことがありました。
小さな世界を上から眺めていると、そんなことを思い出します。
スモールワールドのミニチュアは、ただきれいに作られているだけでなく、そこに住んでいる人たちの考え方や文化みたいなものを感じるのです。
こちらの白い山の模型は、ボタンを押すと奥のロープウェイが動くのですが、ささやか過ぎてどれが動いているのか初めは分かりませんでした。
館内は、朝の風景と夜の風景を両方見せるために、数分おきに暗くなったり明るくなったりします。
これを作るのにどれだけの時間がかかったのかと思うと、制作した方々の情熱を感じずにはいられません。
模型は、上から見るより横から見ると面白いことに気づき始める。
よく見るとこんなところで、家を建てている。
だんだんと住める気がしてきた。
ダンスホールが!
コンサートホールの模型も作ってほしいな。
夜の空港。
飛行機が、着陸したり、離陸したり。
ほかにもいろいろなコーナーがあったのですが、閉館まで時間がなかったので、急いで回りました。
途中で解説をしてくださった、スモールワールドのスタッフでもあり、ミニチュアの制作にも関わった方は、ミニチュアに対する情熱があふれていて、ひたすら
語る 語る 語る!
ミニチュアにかける思いを感じました。そして、解説があると、ぱっと見ただけでは分からないこだわりや表現されているストーリーを知ることができて、その表現の細かさに唸りました。
スモールワールドでは、実際にミニチュアを作ることもできます。
小さい丸いふたに地面を敷き、猫や道具を置くという簡単なもののを作成するとうことですが、熱中すると1時間では終わらず、何時間もかけて完成させている方もいらっしゃるようです。
ちなみに、塗料などはすべて小さいお子さんが使用しても害のないものを使用。危険なく楽しめるのも魅力の一つです。
女性のスタッフが制作したという品々。
よーく見ると、魚の形も種類によって微妙に違い、果物の種も表現されていて驚きます。ぜひ実際に見てほしい。
■ファンタジーの世界
コンサートホールにも、時々模型があるのをご覧になったことのある方はいないだろうか。あの模型をスモールワールドのように作りこんだら、どうなるのだろうと私は興味があります。
しかし、スタッフの方いわく、模型とミニチュアは作る趣旨が異なるのだそう。ホールのつくりや全体像を把握するための模型と、細部まで作りこまれたファンタージを楽しむミニチュア。なるほど。
次は、実際に制作してみたいです。