やーぼのブログ

コンサートホールで案内係をしている著者が、出演者・聴衆・スタッフの思いが渦巻き乱反射する、劇場の魅力を語ります。 現在、新しいURL https://ya-bo.hateblo.jp/ に引っ越しを行っています。2023年3月31日にこちらのブログを閉じます。

スマートなプログラムの受け取り方を考察してみた


本日のお話は
「プログラムを受け取るときには、しっかりつかもう」
というお話です。


前々回、前回とコンサートで配られる配布物についてお話してきて、
もう一つお伝えしたいことを思いつきました。

(前回、前々回の記事は 
コンサートの配布物 - tantataのブログ
 コンサートでいらないチラシはどうするか ~マナーとは何か?~ - tantataのブログ
をご覧ください。)

 

それは、
「プログラムを配布している人から受け取るときは、「わ」の方をしっかりとつかむと、落としにくい」ということ。

以上です。


このような、どうでもよいと思われることを話題にしたのは、
プログラムをつかみ損ねて、プログラムにはさまれている「今後の公演のチラシ」や「アンケート」などを落としてしまう人が多くいらっしゃるからです。

以前もお話したように、多くの場合、二つ折りの「プログラム」に今後の公演のチラシやアンケートなどが挟み込まれています。


そしてそれらは、「紙質」も「厚み」も「大きさ」もバラバラなため、
落ちないように工夫してプログラムに挟み込んだとしても、落とす人は続出します。

混み合うエントランスで、それらの紙を落としてばらまくと拾うのは大変です。

なかにはそれを見越して「落としたプログラムを拾う係員」を配置しているホールもあります。本来の業務は「案内」のはずですが、来場者のピーク時はひたすら拾っています。

紙が床に落ちていると、知らずに踏んで転ぶ人がいるので、それも安全のための重要な任務なのです。


それから、プログラムを配るのも技術が必要な業務です。

お客様の流れが滞留しないように気を配りながら、お客様が落とさないように、向きを考えてお渡しするのは意外と難しい…。

お客様は、チケットを見せて入場したことで、次に進む座席の位置やお手洗いの位置などに気が行ってしまい、プログラムへの意識が薄くなっているからです。


現在は感染症対策のため、机の上に積んであるプログラムをお客様ご自身にとってもらうスタイルを採用している公演が多いですが、この場合も基本は同じだと思います。

プログラムは、クセモノなのです。

 

入り口でバタバタしないためにも、プログラムを受け取るときに少し意識してみてください。