本日は「コロナ禍の紙のチケットもぎり」についてお話します。
(「チケットもぎり」についてはチケットもぎりは職人技 - tantataのブログをご覧ください。)
以前は、
チケットを係員に渡すと
係員がチケットの内容を確認して、「半券」を切り離して回収していました。
(「半券」についてはこちらの記事をご覧ください。↓)tantata.hateblo.jp
しかし、コロナ禍で感染防止の観点から接触を極力避けるため、多くの公演で
係員はチケットを預からずに「目視」して、
お客様自身に半券を切り離して、回収箱に入れていただく
形式をとるようになりました。
新しい生活様式ならぬ、新しい公演の様式が浸透してきた現在では、
「チケットをお客様自身がもぎる」ことも公演の一つの風景になっています。
中には、慣れていて
チケットを見せる → 半券を切り離して、回収箱に入れる
という行程を難なくこなす方もいらっしゃいます。
しかし、このようなお客様はごくわずかです。
今回のブログでみなさまにお伝えしたいのは、
係員に
チケットの券面がはっきり見えるように見せてください!
ということ。
以前
コンサートホールの係員はチケットの何を確認しているのか? - tantataのブログ
でもお伝えした通り、係員は
・公演名
・会場名
・日付
・時間
・座席番号
を確認したうえで、
この公演の正しいチケットを持った方のみをお通ししなければなりません。
チケットを預かって拝見することができれば、しっかりと確認できますが、
お客様が握りしめていると困難を極めます。
中には、係員が「チケットを拝見させてください」と言っても、
自分でもぎるということに意識が集中してしまい、チケットを切り離すことに夢中で
こちらの声が聞こえていない方もいらっしゃいます。
アマチュアの団体の定期演奏会でよく採用されている、
手作りチケットのように、すべてのチケットがこの公演のみのオリジナルな柄で、
イレギュラーなし、ならチケットを持っていることが確認できればOKです。
しかし、そうでない場合は一枚一枚確認します。
もちろん「間違って来場してしまう方」や「チケットを出し間違えてしまう方」は、
多くはありません。
ですが、一つの公演で何人かはいらっしゃいます。
正しくないチケットの方を通してしまうと、座席のブッキングが起きてしまいます。
そして、お客様が本当に行きたかった公演の半券が回収されてしまい、
見つけ出せなければ、チケットとしての効力を失います。
チケットを拝見するのはお客様を疑っているからではなく、
お客様のためでもあるのです。
ぜひ、コンサートにいらっしゃる際には、
係員にチケットの券面がはっきり見えるように見せてください!