本日お話しするのは、「飴の包み紙による騒音被害について」です。
前回、コンサートの演奏を妨げる「音(雑音)」についてお話しました。
(詳しくはこちらの記事をご覧ください。→コンサートの鑑賞を妨げる音 - tantataのブログ)
その中で特に被害が大きいのが、「飴の包み紙を開ける音」です。
演奏中に突然のどが渇いてせき込みそうになり、あめでのどを潤す方は
多くいらっしゃいますし、それ自体は黙認されています。
しかし、あめの包みを開ける音は、かなり響きます。
コンサートホールは小さい音も響くように作られているからです。
「飴の袋は、注意してなるべく音が鳴らないようにゆっくり時間をかけて開けているよ。」
という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それが悲劇の始まりなのです!
静かな曲の途中で袋をゆっくり開けようとすると、袋の音が長時間にわたって
周りの方の鑑賞を妨げることになります。
私の経験上、いっそ思い切って、一瞬で開けたほうが多少大きな音がしても、
気になりません。(気になっても許せます!のどが渇いて死にそうだったんだなと解釈します。)
さらに1つのあめの包み紙だけでも騒音なのに、
カバンを開けて → あめの大袋からあめを取り出し → あめの包み紙を開け → 大袋をかばんに戻す のサイクルを繰り返す人がいるとテロリストとしか思えません。
あめは、2,3個取り出しやすい位置にしまっておいて、時が来たら、曲間か楽章間、あるいは音の大きいところで素早く出して口に入れてほしいです。
そんなスキルはないよ…。という方におススメ!なのは、
スイス・リコラ社製のハーブのど飴です。
リコラ製品は包装が「油紙」でできていて、
ねじるだけで雑音なしに袋を開封できます。
ぜひ、お試しあれ!
基本的にどこのコンサートホールでも、場内は飲食禁止です。
ですが、近年では一口水分を含んだり、あめを一粒口に入れるくらいの行動は、
黙認してもらえるケースがほとんどです。
なぜかというと、水を含んだり、一定の時間に飲まなければいけない薬を飲んだり、
あめでのどを潤すことは、ご自身の体調管理のための行動とみなしているからです。
ホールの中は乾燥していることが多く、そのことで咳き込んだり、夏場は熱中症も懸念されます。体調管理はご自身でしていただくしかありません。
しかし、水やお茶以外の飲み物を何度も何度も飲んでいたり、あめもパクパク食べていたら注意に伺います。
場内で黙認されるのは、あくまで必要最低限の水分補給やアメのみです。
それ以上の飲食は、ロビーやホワイエでお願いします。
本日のまとめ:
あめを1粒口に含むことは、体調管理のための行動として黙認される場合がある。
しかし、あめの包み紙を開ける音はとても目立つため、いっそ一思いに開けるか、雑音のしない「スイス・リコラ社製のハーブのど飴」を用意し、素早く口に入れてほしい。