本日は、東京文化会館の2F にある「フォレスティーユ精養軒」に行ってきました。
美術館や博物館、コンサートホールや芸術大学のある上野は、私にとって静かで芸術的な街というイメージがあります。もちろん御徒町のようににぎやかな場所もありますが、歴史的な建築物が各所にあり、どこか古くて懐かしい街の雰囲気もあいまって、そんな風に感じるのかもしれません。
小さいころからよく訪れ、今ではコンサートで訪れることが多い上野ですが、まだ訪れたことのない場所がたくさんあります。
見どころが多すぎて、普段と違う場所にほんの少し足を踏み入れただけで「こんな場所があったんだ!」と毎回新鮮な驚きがあります。
また、季節によっても表情が変わって本当に面白い街です。
■本日は、東京文化会館の2Fにあるレストラン「フォレスティーユ精養軒」に行ってきました。
この精養軒は、コンサートのある日はいつもたくさんの人々でにぎわっていて、ずっと気になっていたのですが、なんだかとても敷居が高い気がして(実際に高い)なかなか近づけずにいました。
しかし、いよいよ本日潜入に成功しました。
設計者、前川國男こだわりの色と手すりが手になじむぐるぐる階段を上がります。
お昼時でしたが、大ホールの催しと重なっていなかったからか、少しの待ち時間で案内してもらえました。
ドキドキ
ドキドキ
私は、一人で訪れたので、カウンター席に案内されたのですが、このカウンター席からの眺めがとても素敵でした!
カウンター席からは、大ホールのホワイエが見渡せます。ホワイエは、上から見るとこんな風になっていたんだとワクワク。なんて美しい空間でしょう。この日は公演がなかったからかホワイエには、職員らしき人がちらほらいるだけで、落ち着いていました。
■東京文化会館を設計した前川國男は、グルメだったこともあり公共建築でもレストランにこだわって、一番見晴らしのいい場所に設計したのだそう。
同じく前川が設計し、東京文化会館よりも前に建てられた「神奈川県立音楽堂」に、図書館と音楽堂をつなぐ、見晴らしのよい小さい部屋があるのですが、以前はそこにレストランがあったと聞きました。かなり狭い空間ですし、楽屋が足りない問題もあったので、もっと他に設計するべきものはあったでしょ、と思うのですが、それだけ前川が食にこだわっていた様子がうかがえます。
神奈川県立音楽堂についてはこちらの記事をご覧ください↓
「ミックスフライ」は、シンプルな上に上品で、食べ応えのあるお料理でした。スタッフの方も、テンポよく作業しながらも丁寧で、とても好感が持てました。
■東京文化会館に浮かぶレストランは、心もお腹も満たされるコンサートホールにふさわしい空間でした。